
10月31日に開催されたインディーゲーム展示会「東京ゲームダンジョン14」。300以上の作品が出展され、熱気に包まれる会場を取材中、元SIEの吉田修平氏の姿をキャッチ。急遽、現場でのショートインタビューに応じていただいた。
誰でも応募できる登録制でありながら全体のクオリティが上がり続けている会場の様子や、インディー開発の最新傾向、さらには出展を目指す小規模チームへの実践的なアドバイスまで。いちインディーゲームファンとしてブースを巡る同氏が感じた「現場のリアルな手応え」をお届けする。
【AD】エンタメ業界の転職支援サービス「エンターエンタ」
――:吉田さんはこれまでも「東京ゲームダンジョン」にはよく来られているのでしょうか? 会場の印象も含めて教えてください。
吉田氏:そうですね。以前も来たことがあるのですが、その頃と比べると規模が格段に大きくなっています。今や300以上のゲームが出展されていますが、それでもクオリティの高いタイトルばかりで非常に楽しいです。
このイベントは一般的な展示会と違って、オーガナイザーによる事前選考がなく、募集開始後の「早い者勝ち」で出展が決まります。本来ならクオリティにばらつきが出やすい仕組みですし、以前は実際にそうした面もありました。ですが、現在は全体的なレベルが本当に上がっています。
他のイベントで見かけるようなプロによる完成度の高い作品から、学生さんや趣味で制作されている方の作品まで幅広く並んでいますが、どれもパッと見で引き込まれる魅力的なゲームばかりです。正直、1日では全然回りきれませんね。また、出展数が多いおかげで少し待てば試遊できるため、来場者がゲームをしっかりプレイできる点もこのイベントならではの良さだと感じます。
――:全体的にクオリティが上がったというお話ですが、例えばジャンルですとか、そういった傾向の変化として何か感じるものはありますか?
吉田氏:日本のインディーゲームは昔からアドベンチャーゲームが多いですけど、そのアドベンチャーゲームにしても、設定がすごく特徴的であったり、アートディレクションがものすごく魅力的であったり、そういった作品が増えている感じがしますね。
――:なるほど。例えば小規模チームが今後ゲームを出したい、あるいはこういったイベントに出展したいと考えたときに、「こういう用意をしておいたほうがいい」といったアドバイスがあれば、一言いただけますでしょうか?
吉田氏:先ほど言ったように、小規模チームで初めてゲームを作ってみましたという人たちは、なかなか他の大きなイベントで選考を通るのが難しいので、東京ゲームダンジョンは狙い目ですし、関西だったら大阪ゲームダンジョンも始まっています。そこも早い者勝ちなので、登録のオープンが夜中だったら起きて待機して、オープンから1時間以内に全部埋まってしまうそうなので、そこを逃さず枠を取ってしまうことですね。
枠を取ったら、まず自分のゲームのデモを用意します。会場には人がたくさん歩いていますから、ポスターなどで、目に留まる形で自分のゲームの一番魅力的なシーンやキャラクターをしっかりアピールすることが大切です。
それからチラシですね。順番待ちの人がプレイできない場合もありますので、チラシをたくさん用意して配っていくといいと思います。
――:なるほど。吉田さんご自身としては、思わず足を止めてしまうようなタイトルに何か特徴や傾向はありますか?
吉田氏:ありますね。私はパッと見で何だかよく分からないゲームが好きなんですよ。絵柄で引き込まれるのも当然ありますけど、それでも「ああ、この系統だな」とゲームシステムが分かってしまうと、まあいいかなと思ってしまうんですよね。
そうではなくて、「なんだこれ、分からないな」というもの。それで開発者さんに「このゲームってどんなゲームなんですか? アドベンチャーですか? パズルですか?」と聞くんです。そうすると結構予想外の返事が返ってくる場合があって、そういうものにすごく引き込まれますね。
<PR>エンタメ・メディア業界の転職なら「エンターエンタ」
「エンターエンタ」はゲームやアニメ、ホビーなどエンタメ業界に特化した転職支援サービス。「gamebiz」ならではの強みを活かし、ハイエンド求人情報や非公開求人情報も用意しております。

