サイバーエージェント、3月中間決算は営業利益56%増の273億円…投資先行だったABEMAが収益急改善、ネット広告とゲームも貢献

サイバーエージェント<4751>は、4月24日、2024年9月期 第2四半期累計(23年10月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高4082億0500万円(前年同期比12.4%増)、営業利益273億5500万円(同56.0%増)、経常利益277億8800万円(同55.3%増)、最終利益98億6600万円(同240.4%増)だった。

・売上高:4082億0500万円(同12.4%増)
・営業利益:273億5500万円(同56.0%増)
・経常利益:277億8800万円(同55.3%増)
・最終利益:98億6600万円(同240.4%増)

 

これまで投資先行だったABEMAを中心とするメディア事業の収益が大きく改善したことに加えて、ネット広告とゲーム事業も収益を拡大し、売上、利益を押し上げた。

①メディア事業
売上高は848億8000万円(同26.8%増)、営業損失は8億2900万円(前年同期間99億5600万円の損失計上)となった。新しい未来のテレビ「ABEMA」関連事業が好調に推移した。

②インターネット広告事業
売上高は2126億5800万円(同8.6%増)、営業利益は115億7300万円(同16.5%増)となった。広告効果の最大化を強みに売上高が過去最高を更新した。

③ゲーム事業
売上高は1122億1300万円(同8.9%増)、営業利益は217億1400万円(同6.4%増)となった。新規タイトルのヒットと主力タイトルの周年イベントが奏功した、としている。『呪術廻戦 ファントムパレード』や『GRANBLUE FANTASY: Relink』『ウマ娘 プリティーダービー』などが貢献したようだ。

④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高は8億8000万円(同27.6%減)、営業利益は9億6000万円の損失計上(前年同期間3億5600万円)となった。

⑤その他事業
その他事業には、マクアケ、リアルゲイト等が属しており、売上高は161億9900万円(同9.6%増)、営業利益は5億4500万円(同84.1%増)となった。

 

【追記】
過去の業績推移で計算したところ、第2四半期(24年1~3月)の業績を見ると、売上高が前年同期比8.9%増の2151億円、営業利益が同12.2%増の210億円だった。業績推移のグラフは以下のとおりだが、売上高は四半期ベースで過去最高となったようだ。またゲーム事業をみると、売上高が同8.1%増の671億円、営業利益が同19.8%増の182億円だった。

 

■2024年9月期の業績見通し

2024年9月期の業績は、売上高7500億円(前期比4.1%増)、営業利益300億円(同22.2%増)、経常利益300億円(同20.4%増)、最終利益80億円(同50.0%増)、EPS15.80円を見込む。従来予想からは変更はない。

・売上高:7500億円(同4.1%増)
・営業利益:300億円(同22.2%増)
・経常利益:300億円(同20.4%増)
・最終利益:80億円(同50.0%増)
・EPS:15.80円
 

計画に対する進捗率は、売上高54.4%、営業利益91.2%、経常利益92.6%、最終利益123.3%となっている。

・売上高:54.4%
・営業利益:91.2%
・経常利益:92.6%
・最終利益:123.3%

株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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